【ドラフト2017】育成枠とは?契約金や背番号の違いについて解説!

2017年のプロ野球のドラフト会議は10月26日に幕を開ける。

将来の球団の行方を占うドラフト会議は毎年たくさんのドラマが生まれる。中でも今年は高校生野手が豊作が年。数年前からメディアを中心に注目の的となっていた早稲田実業・清宮幸太郎を初め、中村奨成安田尚憲など注目選手が目白押しだ。複数球団が指名すると噂されており、どのチームに行くのか日本中が注目となるイベントだ。

そんなドラフト会議だが、本指名の後にひっそりと行われるのが「育成ドラフト」だ。本指名では「支配下登録」される選手を指名されるのに対し、育成ドラフトは今後将来が期待される選手「育成選手」を指名していくドラフトだ。指名されてもいわば”半”プロ野球選手であり、指名自体を行わない球団もいるので存在自体を知らなかったりする方も多いはずだ。

しかしながら育成選手からプロ野球のスター選手へ登りつめた選手は数多くおり、未来の看板選手になる逸材が眠っている可能性はある。今回はそんな育成枠指名の選手と支配下登録選手の違い、契約金や背番号の違いについて紹介する。

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育成選手とは?

プロ野球の育成選手制度とは、日本のプロ野球において育成を目的として球団の選手契約枠を拡大する制度のことをいう。

各プロ野球球団はプロ野球機構の決まりで1球団に70人までしか選手を支配下登録することができない。しかし社会人チームが不景気で廃部になっていった背景があり、有望株育成のために2005年から導入されたのが「育成枠」だ。

育成枠の選手は各球団所属のプロ野球選手となるが、様々な制約が存在する。以下、育成枠ならではの制約について紹介していこう。

一軍の試合には出場できない

育成選手は一軍の試合に出場できない。出場できる試合は二軍の試合に限られ1試合に5人までしか出場できないというルールが定められている。

一軍の試合に出場するには、実力を認められ晴れて「支配下登録」をされなければならない。しかもこの支配下登録をされる期限というものが存在し、「7月末」が最終期限となっている。育成選手にとって7月末までは支配下登録されるか否かのアピール合戦が続いていくのだ。

背番号は3ケタ

プロ野球選手は自らがつける「背番号」があるが、育成選手は他の支配下登録選手と区別をつけるために「3ケタ」の背番号を身につけている。

三ケタの制限があればどの背番号でもつけてよいが、対応は球団によってまちまちだ。巨人や楽天は「スタッフの番号と間違える」として「001」などの0から始まる番号も用いているケースがある。中日は「200」番台から始まる3桁の番号を着用させている。

契約は原則3年まで

契約期間は3年間となっている。

3年以降は所属球団と再び契約することもできるが、他の球団からオファーがあればそれを受けることができる。

例としてはソフトバンクの育成選手だった亀澤恭平選手が、3年契約が切れた後ソフトバンクが再び育成契約を打診していたが、中日が支配下登録を視野にした契約のオファーを出し、中日と契約した実績がある。

また現横浜DeNAの白根尚貴選手は、前所属のソフトバンク時代に怪我を理由に育成契約となり、翌年も育成契約を打診したが本人の支配下登録への強い希望により育成契約を行わず「12球団トライアウト」への参加を容認。その後トライアウトを経て横浜DeNAの支配下登録選手になったという過去がある。

育成選手に契約金はない

ドラフト指名選手が新規契約時にもらえる「契約金」。いきなり4桁近い額のお金が手に入る選手もいるが、育成選手には契約金という名の金額を受け取ることはできない

代わりに「支度金」と言う名の金額が支払われる。標準額は300万円。

また年俸も支配下登録選手の下限は「440万円」だが、育成選手の下限は「240万円」ともらえる額に違いがある。

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育成選手出身で活躍したプロ野球選手は?

プロ野球という夢の世界に入っても険しい道のりを進まなければならない「育成選手」。だがこの逆境を乗り越え支配下登録をつかみとり、プロ野球で活躍した選手が数多く存在する。

2017年のWBC日本代表にも選ばれたソフトバンクの千賀滉大選手は元々育成選手だった。入団二年目で実力が認められると支配下登録に昇格。以降先発の柱として輝かしい活躍を見せている。

また元WBC日本代表の巨人・山口鉄也選手も育成出身。支配下登録後は巨人の不動のリリーフとして現在も活躍している。

他にもロッテの岡田幸文選手西野勇士選手など現役選手でも数多くの育成出身選手が存在する。

育成選手制度の問題点

数々の有望選手を輩出してきた「育成選手制度」だが、開始から10年経った現在新たな問題が浮上している。

まず「育成選手制度」は若手選手の育成を主とした制度だ。しかしながら育成選手として契約する選手の中には30歳を超えたベテランの選手が新たに契約するケースが目立ってきた。

これは故障により1年近い長期離脱を余儀なくされた選手を支配下登録で置いておくのではなく、育成契約として契約し、怪我が治ってから新たに支配下登録しようという、一種のリハビリの処置として契約するケースが増えたのだ。

大きな怪我をした選手にとっては、育成選手として契約してもらえるだけありがたいところだが、「育成」という制度の枠ではこの方法は果たして良いのかという点については疑問符がつく。

またヤクルトでは二軍の試合に出場する選手が足らなくなったことで、ブルペン捕手や打撃投手を育成選手として再契約したのである。

ブルペン捕手や打撃投手は一度球団を戦力外となり球団スタッフとして雇われた選手が多い。もちろん一度戦力外となり、打撃投手になりながらも再契約で再び支配下登録になる可能性もなくはないが、「育成選手」という制度の元、このような契約の仕方があって良いのかという点については議論されるべきだろう。

育成制度が始まってからもうすぐ13年目を迎える。スター選手が排出されるようになった育成制度だが、今一度制度の在り方について再検討されることを望むばかりだ。

 

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