今回は衆議院選挙2017「東京12区」の候補者一覧と情勢について紹介していく。
東京12区は「豊島区(10区に属しない区域)、北区、板橋区(11区に属しない区域)、足立区の一部」が対象となる区だ。
東京12区はかねてから自公連立の象徴として公明党の太田昭宏氏が2012年から2期連続の当選を果たしてきた。今回はその現職の太田氏に共産党公認で実質立憲民主との野党共闘の形で出馬の池内沙織氏が対抗の一騎打ちの形となっている。
果たしてどの立候補者が当選を果たすのだろうか。
前回の2014衆議院選挙の結果は?
今回の候補者を紹介する前に前回の2014衆議院選挙の東京12区の結果についておさらいしていく。
得票数 | 名前 | 政党 | |
---|---|---|---|
当 | 88,499 | 太田昭宏 | 公明党 |
比当 | 44,721 | 池内沙織 | 共産党 |
40,067 | 青木愛 | 生活の党 | |
39,233 | 田母神俊雄 | 次世代の党 |
2014衆議院選挙は現職の公明・太田氏に加え前回2012衆院選でも出馬した共産・池内氏、生活の党青木氏、そして次世代の党公認で田母神氏が立候補した。
結果2012衆院選より2万票ほど獲得票数を減らしたが太田氏が再び当選を果たした。共産・池内氏は比例東京に重複立候補しており、共産党が獲得議席数を増やしたため復活当選を果たした。青木氏と田母神氏は比例議席も獲得できず復活当選もならなかった。
2017衆議院選挙の候補者は?
名前 | 政党 |
---|---|
太田昭宏 | 公明党 |
池内沙織 | 共産党 |
中村勝 | 諸派 |
2017衆院選・東京12区の情勢は?
計3人が立候補。現職である公明・太田昭宏氏。それに前回も立候補した共産・池内沙織氏が対抗馬として擁立されている。
現時点で現職である太田氏有利の見方が強いが、投開票まで不安を残す要素がいくつかある。まず一つに2017東京都議会選挙での自民党とのしこりだ。
自民党と公明党は国政では連立政権を組んでいる仲だが、2017年の都議選では公明党が自民党と敵対関係にあった「都民ファーストの会」と連携し選挙戦を展開。結果、公明党公認23人が全員当選を果たしたのに対し、自民党は公認候補が相次いで落選する惨敗を喫した。これをきっかけに自民党では不満が相次ぎ、国政での自公連携に不安を残す結果となった。
今回の衆院選は自公協力体制のまま進められているが、都議選の結果をひきずる関係者の動きも多い。
一方で都議選の連携もあってか希望側が12区での擁立を取りやめたため、唯一の対抗馬として共産・池内氏が挙げられている。
他の野党立候補者もいないため唯一の安倍政権批判の受け皿として対抗馬とされている共産・池内氏は前回衆院選よりも票を伸ばしてくることが考えられる。自由党・山本太郎議員が応援演説に駆け付けるなど応援演説にも動きが出てきたが、今後の票数はどう動くか注目される。
最新の情勢では太田氏有利の見方が強いが、朝日新聞社は東京12区に対して互角という見方を示した。果たして東京12区の行方はどのようなものになるのだろうか。
まとめ
今回は衆議院選挙2017での「東京12区」の候補者一覧と情勢について紹介してきた。
公明党・太田氏と共産党・池内氏による対決。都議選でのしこりを乗り越え公明・太田氏が三期連続となる当選を果たすのか、はたまた共産・池内氏が当選を果たすのか。東京12区から目が離せない。
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