衆議院選挙2017比例代表の意味とは?順位は関係ある?

衆議院解散に伴う総選挙は10日公示、22日に投開票を迎える。

現在の与党である自民党に対抗すべく、打倒安倍政権に燃える希望の党や立憲民主党など野党がどこまで自民党に迫れるかが今回の選挙の焦点となっていくだろう。

さてそんな衆議院選挙だが、今回の選挙で初めて選挙に投票しに行くという方も多いだろう。今回の衆議院選挙は2016年に国政選挙の選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから迎える初の衆議院選挙となる。今回初めて投票に行く高校生の方や、選挙投票率の低下を受けて選挙に行ってみようかと乗り気になった方も多いだろう。

さてそんなあまり選挙に馴染みがない方にとって最初に戸惑う壁が「比例代表制」だ。例えば「〇〇氏は地元小選挙区では落選しましたが、比例代表により復活当選を果たしました。」というニュースを耳にしたことはないだろうか。

なぜ一度落ちた議員が復活して当選するのか。負けたんじゃないのか。と思う方も多いだろう。

今回は衆議院選挙を控えるにあたって、日本の比例代表制について分かりやすく紹介していく。

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小選挙区制と比例代表制

現在、日本の選挙制度では「小選挙区制」と「比例代表制」の二つを採用している。

小選挙区制とはひとつの選挙区でひとりだけ当選者を決める方法である。小選挙区内で立候補した議員の中から投票先を選び、投票数の多かった議員が晴れて当選となる。

選挙の時期になると、近くの公園や公民館等にベニヤ板が立てられ、そこに選挙ポスターが貼られているのを見ることがあるだろう。これらは住まいの小選挙区から立候補している議員が貼り出しているポスターである。

投票が近づいている際はお近くの選挙ポスターを見て誰が立候補しているか確認するのも良いだろう。

小選挙区制のメリットは?

小選挙区制のメリットとして「選挙費用が安く済む」といった利点がある。例えば小選挙区よりも範囲が広い中選挙区、大選挙区となると選挙ポスターを貼る費用や選挙スタッフにかかる費用が5倍以上かかるという。

次に一選挙区に一人しか当選できないために、知名度の高い大きい政党が有利となりやすい。全国的にも大きい政党2,3つでの戦いになることが多いので、選挙後は安定した政権が出来やすいといったメリットがある。

小選挙区制のデメリットは?

そんな小選挙区制のデメリットとして挙げられるのは「死票」が生まれることだ。

例えばひとつの小選挙区からA氏、B氏、C氏の三名が立候補したとする。A氏が3000票。B氏が2000票。C氏が2000票獲得したとしよう。小選挙区制では票が多い一名が当選となるので、この場合A氏が当選ということになる。

しかしこの時、B氏に投じられた2000票、C氏に投じられた2000票、合わせて4000票はA氏に届かなかったということで意味をなさない票となってしまう。これが「死票」だ。

比例代表制とは?

そんな死票をなくすために、日本で並立して採用されているのが「比例代表制」だ。

小選挙区制では投票する際に「立候補者」を記入するのに対し、比例代表制では「政党名」を書く。比例代表制では全国を11ブロックに分けて、それぞれ割り振られた定数をブロックごとの政党の獲得票数に応じて分配する。

ちなみに全国11ブロックと定数の振り分けは以下の通りだ。

ブロック 定員
北海道 8
東北(青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島) 13
北関東(群馬、栃木、茨城、埼玉) 19
東京都 17
南関東(千葉、神奈川、山梨) 21
北陸信越(新潟、長野、富山、石川、福井) 11
東海(愛知、岐阜、静岡、三重) 21
近畿(大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山、兵庫) 28
中国(広島、岡山、山口、島根、鳥取) 11
四国(香川、徳島、高知、愛媛) 6
九州(福岡、大分、長崎、熊本、宮崎、佐賀、鹿児島、沖縄) 20

例えばとあるブロックでA党が8000票B党が4000票C党が2000票獲得した場合、獲得票数が多い政党に多くの定員が割り振られる。この場合A党からもっとも多く比例当選の議員が生まれることとなる。詳しくは「ドント方式」というやり方で各政党の比例当選人数を決めているのだが、まずは多くの票数を集めた政党から多くの国会議員が生まれると考えて頂ければ良いだろう。

比例代表制では「死票」は生まれず、例え小選挙区で応援していた候補者が落選したとしても、支持する政党から国会議員を生み出すことができるというわけだ。

さてここで疑問に上がるのは、比例代表で当選するのは一体誰なのかという点だ。既に立候補者の名前が出ている小選挙区と違って、比例代表制は政党に投票するので誰が当選するのかぱっと見わからない。と言っても、当選者はくじ引きで決めるわけではない。まして当選が決まってから独断と偏見で決めてるわけでもない。

衆議院選挙での比例代表当選の議員は「比例名簿」によって当選する順位が決まっているのだ。

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比例名簿とは?

比例名簿とは、比例代表制で各政党から提出される候補者名簿のことを言う。

各党は投開票前に各ブロック毎に比例代表候補の議員を記載した名簿を中央選挙管理委員会に届け出る必要がある。

この時の提出された名簿の中で順位が決定されている。この順位に沿って当選議員が割り振られるのだ。

例えばとある党の比例名簿ではA氏、B氏、C氏、D氏の順で名簿が提出されていたとする。比例代表選出選挙でその党に2議席が与えられた場合、上から順にA氏、B氏が当選となる。C氏、D氏は残念ながら落選となる。

そしてこの比例代表制では小選挙区で立候補した議員が、さらに比例名簿にも名前を記載することができる。これが重複立候補だ。

重複立候補による復活当選

小選挙区で落選したとしても、比例名簿に名前が記載され、議席を得ることができれば比例代表として国会議員になることができる。これがニュースで良く聞く「復活当選」だ。

ちなみに重複立候補していて先に小選挙区で当選を果たした場合は、比例代表は下の順位の議員が繰り上げ当選となる。

今回初めて投票に行く方は、各党の比例名簿が既に公開されているので、どんな議員が上の順位に記載されているか確認してみるのも良いだろう。各政党の政策や公約を読み、支持する政党を決め投票に臨もう。

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