衆議院解散に伴う「衆議院選挙」は10月10日公示、22日投開票を迎える。
与党自民党が1強だという見方が強かった本選挙だが、小池百合子氏が代表の希望の党に民進党が合流すると発表されてから注目度が日々高まりつつある。
そんな衆議院選挙だが、注目を浴びているのは有力候補だけではない。日本を騒がせた”お騒がせ議員”もそのひとつだ。
2017年6月、週刊新潮にて豊田氏の元秘書への暴言や暴行があったことが報道された。公表された音声の中には「この、ハゲーっ!」など過激な暴言が収録されていた。
その後自民党を離党し、無所属となっていた豊田氏。だが22日に投開票を迎える衆議院選挙には埼玉4区から無所属で出馬する意向を見せている。
果たして日本中を騒がせた騒動があった中、豊田氏は3度目の当選を果たすことができるのだろうか。今回はそんな豊田真由子氏のプロフィールや現在、そして豊田氏の選挙区である埼玉4区の行方について予想していく。
豊田真由子氏のプロフィールは?
生年月日 | 1974年10月10日 |
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出身地 | 千葉県船橋市 |
出身校 | 東京大学法学部卒 |
前職 | 厚生労働省老健局課長補佐 |
所属政党 | 自民党⇒無所属 |
豊田氏は1997年に東京大学法学部を卒業後、厚生省に入省。その後中央省庁再編により設置された厚生労働省にて、社会・援護局や健康局などで勤務。2003年からは金融庁の総務企画局保険企画室課長補佐。2007年には在ジュネーブ国際機関日本政府代表部に一等書記官として赴任。新型インフルエンザパンデミック等にWHO担当の外交官として対処するなど活動した。
2011年に当時政権を担っていた民主党の東日本大震災への対応に疑問を抱き政治の世界へ転身することを決意。
厚生労働省退官後、自民党の埼玉県連の公募に合格。2012年の衆議院選挙で埼玉4区から自民党公認で出馬。見事初当選を果たす。
その後2014年の衆議院選では他を大きく引き離す票数で再当選。2015年には、第3次安倍第1次改造内閣の内閣府大臣政務官(東京オリンピック・パラリンピック担当)、文部科学大臣政務官、復興大臣政務官に就任するなど政治家としてのキャリアを順調に進んでいたはずだった。
元秘書への暴言・暴力事件
2017年6月、週刊新潮にて秘書への暴言・暴行が報じられる。
その内容は「この、ハゲーっ!」「ちーがーうーだろーっ!」「豊田真由子様に向かって!」と強烈な言動が相次いでおり、これを機に豊田氏の名前は一気に全国に広がっていった。
豊田氏はおおむね事実を認め、自民党へ離党届を提出。事件から3カ月経った9月、騒動発覚から音信不通だった豊田氏が一連の騒動について謝罪会見を開いた。
「議員を辞めてしまった方が楽だが、恥をさらしながら猛省して、地域と国のために働かせて頂きたい。」と述べており、議員としての活動の継続。並びに10月の衆議院選挙への出馬の意向を示していた。
豊田真由子氏の現在は?
豊田氏の現在だが、豊田氏が出馬を予定している埼玉4区で街頭で”おわび行脚”を行っていると報じられた。
埼玉県志木駅の駅前で豊田氏がピンク色で「本人」と書かれたタスキをかけ、道行く人に「ご迷惑をかけ申し訳ございません」と深々とお辞儀をしながら謝罪をする豊田氏の姿があった。
所々ヤジを受けながらも駅に訪れた人と記念撮影に応じるなどフレンドリーな対応を見せていた豊田氏。しかし一部では事件発覚後も秘書への暴言は続いているといった報道も報じられている。
数々のバッシングを浴びながらも議員を辞職せず続ける道を選んだ豊田氏。果たして衆議院選挙で当選することができるのだろうか。
豊田氏が出馬する「埼玉4区」。果たして豊田氏は当選する?
そんな豊田氏が出馬するのが「埼玉4区」だ。豊田氏は2012年の衆院選、2014年の衆院選と2度埼玉4区で当選を果たしている。ここで2014年の衆院選の結果を見てみよう。
得票数 | 名前 | 政党 | |
---|---|---|---|
当 | 88,730 | 豊田真由子 | 自民党 |
62,062 | 神風英雄 | 民主党 | |
33,646 | 桜井春子 | 共産党 |
2014年の衆院選は豊田氏が得票数を2万票程離し当選した。10月の衆院選で3度目の当選はなるのだろうか。
2017年の衆議院選挙は10月10日公示される。まだ誰が出馬するのか正式な発表は出ていないが、豊田氏に不利な状況になっているのは間違いない。
2014年は自民党公認として出馬した豊田氏だが、今回の衆院選は無所属としての出馬となる。そして前所属の自民党からは豊田氏が抜けた穴として新たに”対抗馬”を立てることとなった。28日に発表された自民党の第一次公認候補者では埼玉4区から志木市議の穂坂泰氏が公認される見込みであることが明らかになった。
また民進党からは埼玉県議の吉田芳朝氏が公認候補として出馬する予定だった。しかしながら民進党が希望の党に合流すると発表されてから吉田氏が希望の党公認として埼玉4区に出馬するかは未だ発表は無い。しかしながら出馬をすれば吉田氏は現埼玉県知事である上田清司氏の埼玉県知事選で上田陣営で活動するなど、同氏と深い関係があり、支援を受けることが予想されるため有力候補となる可能性が高い。また日本維新の会からも青柳仁士氏が出馬が予定されており大混戦は必須だ。
混戦模様が予想されるが豊田氏は騒動の影響、また公認を得られていないこともありかなり苦しい選挙戦になることは間違いないだろう。しかしながら対抗馬同士で票を分け合ったりした場合はまだ目が出る見込みはある。あの騒動で主に悪い方にだが知名度は飛躍的に上がった豊田氏。今度の衆院選ではどのような結末を迎えるのだろうか。埼玉4区は今後も注目の選挙区だ。
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