東京デザインウィークの展示物が火災・男児!原因と製作者の名前と大学名

東京デザインウィーク(TDW)の展示物が火災を起こし男児!火災の原因と製作者の名前や大学名についてまとめた。また、このイベントの運営側の管理体制や責任問題などにも触れていく。全ては起こるべくして起こってしまった事故だ、と筆者が一昨年このイベントへの出展に携わった体験から感じている。

 

東京デザインウィークは31年前から続く、明治神宮前の公園で開催されているデザインイベントである。

設営された大きな空間にdocomoやNIKE、IKEA、その他様々な企業のブースや、プロのデザイナーの企画展、これからの活躍が見込まれるデザイナー、空間デザインコンペティションなどで受賞を果たした作品が並ぶ。また、屋外ではコンテナを利用した展示やデザインを学ぶ大学生らによる屋外での展示物がある。

今回の痛ましい事故は日本工業大学の大学生らによる『素の家』という屋外の展示物の火災によるものだ。この火災により、まだ5歳の男児が命を落とし、負傷者2名を出すこととなってしまった。

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火災の原因は?

画像を見れば原因は一目瞭然である。しかし、他では語られていない原因もある。

このインスタレーション作品を構成するのは、木材とおがくず、白熱電球LED電球で構成されている。電球の周りを少し隙間を空けておがくずが覆い、それが木枠の中でふんわりと幻想的に光っている。確かに見た目はきれいだ。

しかし、火元があって、燃えやすいおがくずがあって、その周りを燃え広がりやすい格子状の木枠が囲んでいる。見方を変えれば効率の良い火起こしの方法だ。燃えるべくして燃えたといっていい。なお、火元は「白熱電球」と報じているメディアも多いが、LED電球を使用していたことが判明している。LED電球もソケット部分はかなり発熱すると思うが。また、足元に見られたたこ足配線か、コンセントが抜けてスパークを起こした可能性も考えられる。いずれにせよ、おがくず、木くずは燃えやすい。

 

ちなみにこの『素の家』に込められた設計趣旨が事故を予見していたかのようで皮肉だ、と話題になっている。詳しくはこちらのリンクから。

 

ところで、こんなシンプルな危険性に気づかなかったのはなぜだろう?大きな運営母体が関わっているイベントにも関わらず、だ。

 

この事故はひとえに日本工業大学の学生の責任、というわけではないのだ。

筆者は昨年まで大学でデザインを学んでおり、TDWの学生展示に出展する友人の作業の手伝いや、作品のコンセプトを聴いたり、製作過程を見ていたことがある。結論から言うと、正直、この重大な事故が驚くべきことだ、という印象はあまりない

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作品の制作過程に抱える問題

このデザインイベントの屋外展示コーナーにおいては、禁止されている素材や構造体の強度などに運営側からの細かい指定はない。

指定されたサイズ以内で、提示された主題に沿って作品を作り、学生自らの手で設営を行う。よく言えば自由度が高くて、意欲次第で何でもできる、悪く言えば何でもありで管理が杜撰なのだ。

筆者の体験による話だ。

もちろん大学によると思うが、筆者が通っていた大学においては東京デザインウィークに出展するための予算は降りず、極限まで経費を削り落とした予算で何を作るか考えなければならなかった。

また、製作は大学内のデザインサークルを核とした有志のメンバーで行っていた。1年生から4年生までの混合メンバーだ。そんな大学の学部生のほとんどは、人の入ることのできるサイズの製作物などは未経験のことが多い。要するにこのサイズの作品を一から構築するには素人の集団と言っても過言ではない。

サークルには建築系で准教授を務める顧問が名を連ねていたが多忙のためあまり手を入れている形跡はなかった。人が入ることを前提としたインスタレーション作品にしてはチェックはかなり甘かったし、作業環境も安全ではなかったように思う。大人数が携わる現場のリスク管理もした事が無いし、綿密な構造計算ができるレベルの人材もまだいなかったからだ。

 

東京デザインウィーク運営陣の落ち度

運営はギリギリで回しているため手が回らないのか、作品の納期も搬入も展示日ギリギリだった。それ事態はよくあることだが。さらに問題なのは、作品に使われている素材や耐震、耐火性能などのチェックは薄いことだ。これらの作品は建築物ではないからだ。

建築物でない以上は、事故のリスクに対するノウハウが詰まった建築法規は適用されない。これにより、学生たちは自由な発想のままに作品を製作することが出来るが、悲しいことにそのせいで今回の痛ましい事故が発生してしまった。

 

日本工業大学生の責任

また、筆者が感じる今回の日本工業大学の作品において問題なのは、屋外という環境や幼児が引き起こす不確定性のリスクを甘く見積もっていたことだろう。大学生の設計とは言えど、設計の際には恐らく万が一でもLED電球から燃え移らないように木くずを配置するなどの工夫を彼らなりにしていたことだろう。

しかし、会場には風が吹き、小さい子供が遊びに来る。

気になるものは容赦なく触り、はしゃぐ。もしかすると、電球からの発熱だけが原因ではなく、電球を外されソケット部分におがくずが挟まりそれが原因の出火だったかもしれない。しかしそこまでは想定した上で製作を行わなければならない。『デザイン』を名乗る限りは。

デザインには満たさなければならない「用、強、美」という3つの要素がある。

1つめの『用』は、用途に対して適切に使えること。

『強』は、使用される用途に対して耐久性があり、本来の用途から外れた使用に対しても安全性が可能な限り確保されていること。

『美』は、そのまま。美しいこと。

『強』の部分に決定的な欠損があることはお分かりだろう。どうか、これを読んでいる方には、「デザイン」という言葉を誤解しないでほしい。厳しい言い方をすると、今回の日本工業大学の作品は結果論的に言うと「工作」だったのだ。

 

製作者の名前は?

今回の火災の原因となってしまった日本工業大学の学生は、新建築デザイン研究会というサークルに顧問を立てた形で製作を行っていた。東京デザインウィークの公式ホームページ内にてそれぞれのフルネームが公開されていた。

教員名

髙桒広太郎

参加生徒名

相澤宏樹、畔上光司、陰山愛、菅野航、木村拓登、熊木啓文、小柳翔平、指田尚樹、篠崎竜也、関沢秀一、竹田雄亮、
田中宏幸、長南祥輝、徳竹美月、富永大地、長尾穂の華、三田茜、三浦万里奈、三村拓生、山本裕平、横田宏輝、吉村菜摘

 

22名プラス顧問1名の構成で製作を行っていたようだ。

晒し上げるようで心苦しいが、この学生たちはよいものを作ろうと懸命に努力した。もちろん彼らに責任がないとは言わない。しかし、その危険性について指摘をする立場にあった教員や、展示物の構造や素材、消防法にのっとりチェックを行う運営陣にも重大な過失があった。

このイベントは、不慮の事故というにはあまりにヒヤリハットを重ね続けてしまっていた。

筆者は、過去のデザインウィーク作品出展を間近で経験した立場から、火災の原因はこの作品だけではなく、このイベントの学生作品の制作プロセスやイベント自体の管理体制によるところが大きいと感じている。問題はもっと根底にあった。その視点からも掘り下げていくべきだ。

イベント運営陣や母体会社のTDW株式会社、教員である髙桒広太郎氏が原因で事故が起こる前から拡大していた潜在的リスクと初期消火が遅れた原因についてはこちらでより詳しく紹介している。

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15 Responses to “東京デザインウィークの展示物が火災・男児!原因と製作者の名前と大学名”

  1. 匿名 より:

    一親として、絶体許せない。

  2. 匿名 より:

    親も自分の子はもっと見とかなきゃならなかった気がするけど…
    発火時点の動画が無いからわからないけど、ちゃんとそばで見てたのかな?

  3.   より:

    >一親として、絶体許せない。

    他にのたまうことができんのか?
    テンプレを吐くだけなら、猿でも出来る。

  4. 匿名 より:

    普通学生の実名ネットにあげるか?筆者は常識がない鬼畜野郎だね

  5. 魔王 より:

    彼らに責任はあるだろうし、いずれこれから晒されるのは避けられないかもしれない。
    しかし、それを助長させる意図がないなら名前の掲載を止めるべきではないか?

    • 匿名 より:

      同感です。
      痛ましい事故ですが、大学の生徒さん個人名を出してしまうのは、人としてどうかと思います。必要なことですか?

    • musicaxmusica より:

      筆者です。最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
      魔王様の上下のコメントに対する返信もここでまとめさせていただきます。

      不愉快な思いをさせてしまい申し訳ありません。
      TDW公式でも公表されている情報の上、既に他トレンドサイトでも取り上げられていることから掲載しても問題ないと判断しました。

      少しだけ内部事情をお話ししますと、こういった事故に対しての『名前』という単語は非常に検索需要が高いです。

      つまり、この事故に際して生徒さんに対する嘲り等マイナスの感情から検索されるユーザー様に対して、なるべくフラットに状況の実情をお話できるチャンスを得ることが出来ます。

      今のところ弱小サイトである「マジか速報」で実名を公表することで生徒さんに降りかかるかもしれないリスクと、フラットな情報を見てもう一度ユーザー様自身が考え直すことが出来る機会を秤にかけた際に、私としましては名前の公表をするほうが今回の事故の一連の騒動が抱える問題の根底に対し解決に働く要素が多いと考えております。

      私見ですが、インターネットメディア上での報道の公平性というものは、ユーザー様ご自身にゆだねられていると考えております。様々な観点から書かれた記事を読み、生まれた意見が重要です。
      本サイトをその観点を増やす足がかりにして頂くためにこのトピックを使わせていただきました。

      騒動に収集がついたら、いつまでもwebに名前の残ることの無いよう、個人名を削除する所存です。

      • より:

        ほとぼりが冷めてこの記事から名前を消したところで、だれも忘れないんですが。至る所でコピーペーストされるだろう。学生たちの将来は暗い。
        公正に真実を伝えるんだと正義漢ぶって、実の目的はアクセス数稼ぎか、この学生たちが心底憎いのか、どっちだ?

  6. jun より:

    ブログ主はこのイベントを最も批判しているということは他の記事でわかる。
    それなら学生の名前よりもイベントの過去および現在の責任者の名前を書くべきではないのか。
    ブログ主はイベント出展経験者としてこの事故を論じており、非常に有意義であると思っているが、それを紹介するときに学生の名前が入っているのは非常に困る。私自身、まだ名前が入っていないときに紹介するブログを書いたが、今は紹介を削除しようかどうか迷っている。せっかくの良記事がそのようになってしまうことの損失を考えてほしい。
    また、ここに上がっている学生も、誰がどの程度の関与をしたのかはわからない。責任をとるべき立場の学生もいれば、それほどでもない学生もいるだろう。その差がわからないような形で氏名をすべて書くのはどうか。未成年者と成人は区別すべきではないのか。

    今回の事故で、あるいはこのサークルとは無関係の4年生が内定を取り消されたり、来年度は無関係な3年生が採用を拒否されるなどの影響が十分考えられる。
    そうでなくても、大学名を言えば必ずあのいまわしい事故を思い出される。
    そう思うとやり切れないが、それほどの大惨事であったという認識は持たなければならないと思う。
    □□□を犯した東大生、慶大生、早大生、少女を□□した千葉大生に比べたら、このサークルの学生たちはまじめで意欲的なまっとうな青年たちだろう。しかし、過失であれ人の命を奪うようなことが起こったら彼らは人生を棒に振るということを、大人たちも、大学生も考えなければいけない。
    いろいろな意味で悲劇なのだ。

    • musicaxmusica より:

      お読みいただきありがとうございます。

      実名を公表した学生の責任の比重は確かにわかりません。しかし、サークルのトップがよほどの手腕を持っていない限りこの案が採用されたのは集団性の認知バイアスの錯誤が原因でしょう。そう考えると全員に同じ程度の責務があります。煽情的に罪人扱いをする旨の記事ならともかく、ここで未成年と成人を分けることにあまり意味があるとは思えません。それに既に他サイトにより拡散されている情報です。

      『このサークルとは無関係の4年生が内定を取り消されたり、来年度は無関係な3年生が採用を拒否されるなどの影響』については、むしろ名前が公表されているほうが都合が良いのではないでしょうか。風評被害が起こりにくくなります。また、すでに名前の割れてしまっている学生に関しては、弁明の機会を得ることが出来ます。

      本当に悲劇の事故ですね。ご意見ありがとうございました。

  7. 匿名 より:

    そこにあがっている学生の中には責任の重い者、軽い者もいる。
    成人も未成年者もいる。
    そういう区別もなしに氏名をコピペするブログ主は無責任だ。
    ブログ主の出展経験者としてのイベント批判は非常に有意義だが、ならばイベントの責任者たちの名前を列挙すべきである。
    学生の名前だけ列挙するのはブログの趣旨に反している。

    • musicaxmusica より:

      的確なご意見ありがとうございます。学生間の責務の比重に関しては一つ前のコメントをご参照下さい。

      おっしゃる通りです。イベントの責任者たちについては只今情報を収集しております。今しばらくお待ちください。

  8. 匿名 より:

    人を一人殺しても、ネットに名前が出るくらいで済むならいいよね。安いものではないですか。
    就活に支障があるのは当たり前じゃないですか。因果応報。
    なんで必死に学生を擁護するコメントがあるのかわからない。親? 大学? 本人?

  9. はな より:

    学生たちの将来は暗いとかあるけど、子供は将来が暗いどころかなくなってるからな?名前出されて爪弾きになる程度で済むならよいほうだよ。人生自体がなくなるより。

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