被爆最高(気合い100連発)の動画の意味や作者の正体を調べてみた

表現の不自由展で公開された作品の中には色んな意味で考えさせられるモノが沢山ありますが、中でもTwitterのトレンドになるほどまで話題になったのが「KI-AI 100 (気合100連発)」と名付けられた映像作品です。

まだご覧になっていない方は、まずはこの動画の内容を確認してみてください。YouTubeにアップされた気合100連発の動画はこちらから

表現の不自由展の存在意義はなんとなく分かりますが、この作品に至っては果たして芸術と呼べるのか、そもそも展示する必要性があったのか疑問に感じました。そこで、この記事では、この映像作品の意味や作者の正体についてまとめようかなと。

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被爆最高-気合100連発の動画の意味とは?

冒頭で貼ったYouTubeのリンクをまだ見ていない方の中には、「映像は見たくないけど、どんな内容だったのか気になる」と感じる方もいらっしゃると思うので、概要をざっくり解説します。

恐らく震災直後の福島県相馬市で、「地元被災者」と気合100連発の動画を作成した「Chim↑Pom」というグループのメンバー複数人が円陣を組み以下の“気合い”を見せたと言われています。

  • 放射能最高ですか?
  • 被爆最高!
  • 放射能最高!
  • もうちょっと浴びたいよ!
  • 相馬市最悪!

恐らくこの動画を見た大半の方が「日本を嫌っているあっち系の人」が日本を揶揄する内容だと感じたハズです。

しかし、作者は当然そういった意味は無いと語っており、あくまでも被災当時の若者たちのエネルギーをストレートに映し出した作品とのこと。

上述のとおり、「被爆最高」などの発言をしているのは被災者と言われていますが、これについても疑問を感じている方も多いでしょう。下記の「本当に地元被災者だったのか」でもまとめているので、合わせて確認してください。

本当に「地元被災者」だったのか?

作者の話によれば、動画内で円陣を組んでいるメンバー中6人が被災者の少年達だったと明かしています。

相馬市で撮影を行っている際に、少年6人と出会い動画を撮影することになり、円陣を組み「それぞれが今思っている事をアドリブで叫んでいく内容」にしたのだとか。

叫んでいるうちに明るくなっていき、少年たちは「彼女がほしい」・「車がほしい」といった他愛のない当たり前のことを叫ぶようになり、最終的に「放射能最高!」・「被爆最高!」なんて言葉が出始めたと作者は語ります。

仮に映っている少年たちが本当に被災者だったとしても、Chim↑Pomの誰かがそう言えと指示したのではなく、あくまでも少年らの口から自然に出た言葉とのこと。

その経緯を踏まえて、政治的な意味合いは一切なく純粋に「被災して凄く辛い思いをしている若者たちの前向きでエネルギッシュな姿」を題材にし映像作品として展示した…と語っているのでしょう。

なぜ被災者なのに「被爆最高」なんて言葉を叫ぶのか?

作者の発言の真偽は一旦置いておくことにして、被災者が「被爆最高・放射能最高」なんてワードを叫ぶのは単純に怪しいと感じてしまいます。

恐らくこの記事をご覧になっている方の多くも以下のようなイメージを抱いているのではないでしょうか?

  • 実はChim↑Pomメンバーに言わされている
  • Chim↑Pomメンバーが最初に言いだして同調させられた
  • そもそも被災者ではなく全員Chim↑Pomメンバー

被災して心身共に傷ついている人が、そういったセンシティブな言葉を使うワケが無いと筆者も感じます。だからこそ、「この映像は本当は被災者ではなく被災者が言わせているような演出」なのではないかと。

ただ、根本からヤラセと否定するのではなく、もしも本当に被災者の少年たちが叫んだ言葉だったとしたら…そう考えた時にハッとさせられる瞬間も正直ありました。

今置かれている絶望的な状態の自分達を奮い立たせるために、その場でとっさに出た言葉が「被爆最高・放射能最高」というワードしかなかった…と考えると、それらの言葉は日本を揶揄しているのではなく「被災者としての精一杯の強がり・東電やら国への皮肉」という意味にも捉えることができると思います。

確かに、Chim↑Pomがこれまで行ってきたことを考慮すると、日本を揶揄している可能性も余裕であると思います。むしろ個人的にはそうなんだろうなと感じているのですが、「もしも彼らからとっさに出てしまった言葉だった」とするなら、真っ向から否定できないというか、自分が住んでいる場所が立ち入り禁止区域になり、遠く離れた土地の仮設住宅で家族と過ごすことになtった人達の気持ちを勝手に解釈するのは出来ないなと思ってしまいました。

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作者の正体について

上記でも触れていますが、この気合い100連発を作成したのは「Chim↑Pom」というアーティスト集団です。今回の件と並んで、彼らが生み出す芸術作品は必ずといっていいほど賛否両論を呼んでいます。

現在のメンバーはアーティスト「卯城竜太 (うしろ りゅうた)」を初めとした6人で構成されており、2005年から活動をスタートしたとされています。

下記では、Chim↑Pomが生み出したアート作品でも特に話題になったモノを紹介します。

広島上空に飛行機雲で「ピカッ」の文字を描く

2008年の10月に広島にて、Chim↑Pomは軽飛行機をチャーター。そして上空に飛行機雲で「ピカッ」という文字を複数回にわたり描きました。(メンバーは上空の様子を地上から撮影)

Chim↑Pomが過去に行ったパフォーマンス

この文字が示唆するのはお察しの通り「原爆」です。当然ながら地元住民から苦情が殺到し、メディアにも取り上げられました。

この10月に行われたパフォーマンスは11月に開催される広島市現代美術館の展覧会に展示する作品の素材づくりのためだとされていますが、結果的に大炎上しChim↑Pomの出展は取りやめ。

翌年3月には、この広島の件をピックアップした「なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか」という本が発売されました。

岡本太郎の作品に「原発事故を示唆する絵」を付け足す

東日本大震災が起きた約2ヶ月後の2011年5月。渋谷駅に設置されていた岡本太郎の作品「明日の神話」に原発事故を示唆する絵を付け足すイタズr…瞬間的アートを行いました。(作品自体を汚したり傷つける行為は無かったとのこと)

Chim↑Pomが岡本太郎の壁画に絵を追加した

厳密には、当時は誰がやったのか分からない状況だったのですが、後々Chim↑Pomが「自分たちがやった」と名乗り出す流れになりました。

これにより、同年7月Chim↑Pomのうち3人が書類送検に。不起訴という形で幕は下りました。

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