神社と寺の決定的な違いを解説【参拝方法から初詣のマナーなど】

お墓参り、初詣、厄除け…はたまた聖地巡礼など、様々な理由からお寺や神社に立ち寄る機会があると思うが、「神社とお寺の違いが分からない」という方も少なくないだろう。

筆者の場合は、雰囲気が好きなので何の目的も無く立ち寄ってしまうのだが、つい最近観光に来た外国人に「コレとコレは何が違うのか?」と質問された。その時は「鳥居があるのが神社で墓があるのが寺」みたいなテンプレ的な回答をしたものの、個人的にももう少し深く知っておきたかったので、この記事に2つの違いと共通点を記載しようと思う。

参拝方法・マナーに関してもまとめているのでこの機会に覚えてみてほしい。

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神社と寺の違いを分かりやすく解説

さて、ではさっそく神社と寺の違いを解説していくが、冒頭でお伝えした通りオーソドックスな答えとしては…「鳥居があるのが神社」・「墓があるのがお寺」で間違いはない。

ただ、外観・参拝方法・マナーなどより詳しく知りたい方もいらっしゃると思うので、各項目ごとに分けて説明する。

鳥居と墓で神社と寺が分けられている理由

鳥居と墓の有無で神社・寺の区別を説明する事は出来る。しかし「なぜ神社には鳥居があって寺には墓があるのか?」なんて子供に質問されたら“ネットで調べてね”としか言いようがない。

そこで簡単ではあるが、どうして鳥居と墓で2つが分類されているのかをかなりざっくり説明する。

神社
宗教 神道 仏教
ルーツ 沖縄 中国・インド
目的 日本の神の魂を崇めて祭典を行う 仏を崇めて仏法をおさめる
備考 神社には神が舞い降りる「神域」が存在する。

なおかつ、人と神は互いを分かち合いながら住み分ける必要がある。

そこで人と神の住む世界を線引きするために鳥居を建てたと言われている。

寺は仏を祀る(崇める)・仏教を布教することが大きな目的であるため、仏象が据えられている。

簡単に説明するとこんな感じになる。

  • 神社⇒人と神の住む場所を区別するために鳥居が建てられている
  • 寺⇒仏を崇めて供養するために墓・仏象が据えられている

表に記載したように寺のルーツは中国・インド。お墓参りに行った際にこんな文字が書かれた象を見かけたことはないだろうか?

寺には梵字と呼ばれる文字が記載された象が多く据えられている

▲紀元前にインドで使用された「梵字(ぼんじ)」と呼ばれる文字

梵字には秘められた特別な力を持っているとも伝えられており、魔除けなどでもこの文字を目にした経験があると思う。紀元前のインドで使用されていた事を考えると仏教=インドから伝わった宗教であることを改めて実感する。

逆に神道のルーツは日本であるため、仏教よりも歴史は長い

外観(見た目)の違い

続いては、神社とお寺の外観の違いについて解説するが、さっそく答えから。

神社 お寺
建物の通称 本殿 本堂
建物の装飾 「千木」 「鐘」
「しゃちほこ」
仏像の有無
香炉の有無
鳥居の有無
鐘楼の有無
住職の服装 白衣に袴
通称「神職」
白衣に黒色の法衣
通称「坊主」

上記の比較表をご覧になって頂くと「そういえばそうだったかも」みたいな感覚になると思う。

案内板が無い時に寺と神社を見分ける簡単な方法は「建物の装飾」・「鳥居の有無」・「仏像の有無」あたり。

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お参り・参拝方法の違い・マナーについて

次は、お参りの方法・マナーについて解説する。ただ、祈願の作法に関しては、各神社によって異なるケースがあるので、詳しくは参拝する神社仏閣の案内板を参照するのがベター。

ここでは基本的な作法について記載しているので、あくまでも大まかな目安として捉えてほしい。

神社
言葉の違い お詣り・参詣(さんけい) お参り
祈願の作法 鳥居の前で衣装を整え15度のお辞儀
鳥居の端を歩く
手水舎にて1杯分水をすくい左手→右手→口→会杓の順で清める
本殿の前で頭を一度下げお賽銭を入れる
鈴を鳴らす
二例二拍手一拝(礼)
山門の前にて衣装を整え15度のお辞儀(敷居を踏まない)
手水舎にて1杯分水をすくい左手→右手→口→会杓の順で清める
お辞儀をし、お賽銭を入れる
鳴らしものがある場合はそちらを鳴らす
合掌して祈願

※厳密には「参詣=神社に入る」・「参拝=神社に入った上で祈願する」…といった使われ方をする。

参拝作法の大きな違いは、「お寺の場合は祈願時に手を叩かない」という部分だろう。作法が多少違っても問題はないが、お寺で拍手を行ってしまうと周りから白い目で見られるので注意してほしい。

ちなみに、「神社ではお願い事をするのはNG」なんて話を聞いたことはないだろうか?近所の神職さんに話を伺ったところ「神社の場合はお願いごとではなく自身のこれからの目標や意気込みを宣言する」とのこと。そういった目標を掲げることで、神様がお力を添えてくれるらしい

友達や家族と神社で参拝した際に「何をお願いしたの?」なんて下りは間違っているのだろう。

【まとめ】神社と寺の違いを全体的に比較すると…

最後に、これまでお伝えした内容をまとめる。

神社
宗教の違い 神道 仏教
見た目の違い ・「本殿」の記載
・装飾は「千木」
・「香炉」がある
・「鳥居」がある
・「本堂」の記載
・装飾は「鐘・しゃちほこ」
・「仏像」がある
・「鐘楼」がある
作法の違い 二例二拍手一拝 合掌のみ
祈願する内容 目標・意気込み等 自身の望み

全体的に比較するとこんな感じになる。個人で身に着けておくべき神社・お寺の特徴に関してはこれくらいで十分だと思う。序盤では神社と寺のルーツなどもご紹介したが、もう少し詳しく知りたい方は、各寺院の公式HPをチェックしたり、直接住職の方にお話しを聞くのがベター。

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