借金地獄の友達を助けたい-そんな時に僕が選んだ方法と後悔したコト

大学生の頃かなり経済面で悩んでいるYという友人が1人居た。

主食はふりかけご飯か塩で味付けをしたパスタが基本。外食をしている姿はほとんど見たことが無く、サークルにも入っていなかった。

私生活に関しても「講義⇒アルバイト⇒講義⇒アルバイト⇒…」といったように大学生活を楽しんでいるとは到底思えないようなサイクルを繰り返していた。ご想像の通り、彼がこんな生活を送っていた理由は学費を支払うためだ。

もちろん、学業面に関しても努力をしており無謀な生活を送りつつも単位はいつもフルで取得。そんな真面目な彼から金の相談を受けたのは大学2年の終わりごろだった。

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「借金地獄の友達を助けたい」漫画みたいだけど純粋にそう思った

冒頭でお伝えした通り、クソ真面目な彼からお金の相談を受けたのは大学2年の冬頃。バカみたいな量の雪が積もっていた記憶が鮮明に残っている。

久々にYの方からアパートを訪ねてきたので結構嬉しかったものの、なんとなく彼の表情はひきつっていた。理由を聞こうと思ったが「学食行かない?」という言葉に流されてそのまま足をびちゃびちゃにしながら学食へ向かう。

雪で不気味なくらい静かになった道路と何も喋らないY。彼が口を閉ざしていた理由を知らぬよしもなく「雪やべーな!かまくら作ろうぜ!」とか騒いでいた。

そして、学食に到着して筆者はカレーを選びYは150円の素うどんを頼んだ。相変わらず不味いカレーをひたすら胃に放り込んでいると、唐突にYが先日実家に帰ったことを話しだした。

地元の祭りの手伝いをしたこと、弟が来年から受験ということ、祖父がボケ始めたこと。そして、交通事故を起こして信号機を破壊したこと。

外傷が無かったので全く予想していなかったが、かなり大規模の事故を起こしていたという。もちろん家族限定の自動車保険には入っていたものの、無制限ではなかったため約200万を支払う必要があるらしい。

そのため急に声が掛かったというワケだ。当時の筆者は手っ取り早くお金を貯めたい理由から、長期休暇に入ると高額報酬が狙える治験に参加していたので学生にしてはまぁまぁ金は持っていた。

Yに貯金額自体は伝えていないが、余裕がある事は薄々勘づいていたのだと思う。で、普段から必死に生活しているYに同情し持ってた80万を貸した。

結論から言えば後悔している。ただ…彼の境遇。ミニマリストもドン引きする私物の少なさ。どうしようもなく青ざめた表情。今あの時に戻っても“違ったカタチ”で金を渡していると思う。

催促できない状況は続く

大学3年に入るとYの生活はより過酷なものとなった。講義の数はかなり減ったが、バイトの掛け持ちで睡眠時間ほぼ無かった様子(恐らく1~2時間ほど)

Yとは数少ない講義でほんの少し話す程度だった。真面目に聞いていた講義も完全に仮眠の時間に変わっていた。

そんな生活を送る彼に対して「少しずつでも良いから返して欲しい」なんて言えるわけがない。どれだけオブラートに包もうがYを責めることになるのではないかと催促することは一切できなかった。

恐らくこのあたりから、貸した側と借りている側の上下関係が変化していったのかもしれない。

逆ギレの真実は?

Yに会う機会すらほとんど無くなってしまい数ヶ月が経過した。ゼミも終盤となり、学生の多くは就職活動に入る。

そんな中「Yがゼミの単位を落とした」という話を聞いた。Yが入っていた研究室のゼミはそれなりにキツいとは知っていたが、レポートに加えて仕上げである発表さえ行えば流石に単位を落とすことはない。

その理由をYと同じゼミ生に聞いてみると「一回もゼミに顔を出さなかった」とのこと。つまりこの時点で留年は確定。

それを聞いてすぐさまYに連絡をしたが一切応答がなく、家に行っても出て来る様子がない。バイト先の詳細も知らなかったため、その時はとにかく家の前で待つ以外の手段がなかった。

そして、数時間後にYが帰宅。風貌が変わりすぎていて鳥肌が立ったのを覚えている。無精ひげを生やし、タバコまで吸っていた。

とりあえず部屋に入れてもらいこれまでの事情を聴くと

  • バイトが忙しすぎて大学に行けなくなった
  • 物損事故の金はとりあえず払い終わった
  • 大学の後期分の学費が支払えていない
  • 物損事故分の金を払い終わった途端にバカらしくなった

こう話していた。よくよく聞くと最後に借金を払えたのはバイト先の先輩と一緒にいったパチンコで勝ったおかげだったという。

加えて、その日1日パチンコ屋に居たという話も。

まじめだったYが真逆の人間に変わってしまったでショックだったのか、自堕落な生活を送っている様子に腹が立ったのかは分からないが、無意識に「貸した金返してくれ」と言っていた。

そして、その発言を待ってましたと言わんばかりに瞬間的に怒号が飛んだ。あの時言われた言葉は正確に思い出せないが「返すって言ってんだろ」・「あの時無理しなくていいって言ったのはお前だろ」・「サラ金で借りて返せばいいのか?」的な内容だったと思う。

言われた直後はさすがに堪えた。Yに対して勝手に抱いていた信用とか、心の友的な何かとか、社会に出たら学生時代に出来なかった遊びを楽しみたいとか、全てがどうでも良くなった。

※一応借用書はあるが弁護士を雇って取り立てる気も無いし、親族にそれを伝える気もさらさら無い

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借金を抱えた友人に対してどんな手助けをするのがベターだったのか?

厳密に言えば“友人だった人”ではあるが、彼に対して筆者はどんな形で手助けをするのが良かったのか。あるいは何もすべきでは無かったのか。ここ最近色々と考えていた。

この部分は様々な意見があるとは思う。

ただ、自分の中では金を渡して友人関係を終わらせるのが最善だったのではないかと。

「信頼しているから」・「親友だから」といった理由で他人に何かを期待すれば、それは与えた側が想像するよりも遥かに大きなプレッシャーとなる。当たり前だが人間は環境次第で性格は歪む。恐ろしいほど捻じ曲がる。

だからこそ、金という最も簡単かつ重みのある手段で慈愛を注ぐのであれば、その時点で今までのような関係には戻れないと思った方が良いのかもしれない。「金の切れ目が縁の切れ目」なんてよく言われるが、実際には金を無心された時点でもう縁の切れ目なのではないだろうか。

Yに対して筆者が取った行動が果たして良かったのかどうかは分からない。ましてや筆者の自己満のためだったのかもしれない。ただ、あの時そうするしかなかったのは事実だ。

友人が借金で悩んでいたり、金を貸してほしいと無心されたり、こんな状況に陥っている方も少なからず居るだろう。

最終的にどう助けるかを判断するかは自分次第ではあるものの、金を貸す行為は良くも悪くも絆で結ばれることになる。

・断とうにも断ち切れない人の結びつき。

・しがらみ、束縛、呪縛の意を持つ

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