毎年お正月の恒例行事となった「箱根駅伝」。2018年1月3日に行われる復路では箱根芦ノ湖~大手町間の5区間をランナー達が走る。今回は比較的平坦なコースながらラスト5kmの遊行寺の坂が最大の難所、8区についてルートやコース、注目選手について紹介していく。
8区はアップダウンが比較的平坦のコースで走りやすいが、残り9km近くから徐々に上り坂へと変わり、意外にもタフなコース。残り5kmからの遊行寺の坂は最大の難所でレース後半のランナーたちを苦しめる。
また8区あたりから優勝争い、並びにシード争いも過熱。下位のチームにとっては母校の襷を最後まで繋げれるか否かの「繰り上げスタート」を意識するチームも出始め、各争いはもちろん、トップとのタイム差も頭に入れてのレースが展開される。
今回は今年の箱根駅伝の8区について展開を予想、詳しく紹介していく。
箱根駅伝8区のルート・コースを紹介
区間記録
古田 哲弘(山梨学院大)73回・1997年 1時間04分05秒
通過予想時刻
コース地点 | 通過予定時刻 |
---|---|
平塚中継所 | 10:01分頃 |
高浜台交差点 | 10:10分頃 |
常磐町交差点 | 10:31分頃 |
南仲通りバス停 | 10:46分頃 |
戸塚中継所 | 11:05分頃 |
箱根駅伝8区の注目選手は?
2017年の8区結果をおさらい
順位 | 記録 | 選手名(大学) | 学年 |
---|---|---|---|
1 | 1時間04分21秒 | 下田裕太(青山学院大) | 3 |
2 | 1時間06分25秒 | 大塚倭(神奈川大) | 3 |
3 | 1時間06分33秒 | 米満怜(創価大) | 1 |
4 | 1時間06分49秒 | 竹下和輝(東洋大) | 3 |
5 | 1時間06分58秒 | 春日千速(東海大) | 3 |
6 | 1時間07分09秒 | 熊耳智貴(国学院大) | 3 |
7 | 1時間07分18秒 | 甲斐智樹(順天堂大) | 4 |
8 | 1時間07分19秒 | 林日高(大東文化大) | 3 |
9 | 1時間07分20秒 | 青木涼真(法政大) | 1 |
10 | 1時間07分42秒 | 広瀬匠(駒沢大) | 4 |
注目選手は?
昨年は青学・下田裕太が圧巻の走り。区間記録である1時間04分5秒にはあと16秒及ばなかったものの、2位と2分近く引き離し、7区で脱水症状に陥りブレーキを踏んだ田村の遅れを見事に挽回。青学の総合優勝を一段と近づける走りを見せた。
その下田裕太だが、12月に行われた監督対談で、青学の原監督がまさかの下田を5区に起用する可能性を示した。理由は下田の足の裏にできたマメだといい、平地よりも上りの方がマメによる負担が少ないからだという。どこまで信憑性のあるものかわからないが、下田を5区に起用する可能性は50%だということ。去年同様8区におけば区間賞の第1候補なだけに下田の起用がどこの区になるか目が離せない。
8区は遊行寺の上りがランナーを苦しめることから、スピードランナーよりもタフなスタミナを持った選手を起用することのほうが多い。そのため登りが得意な選手が多く、良い結果を出した選手は次回以降の5区山登りにコンバートされる可能性が高い。去年8区を走った東海大の春日千速が今年5区に起用される可能性が高いのもそれを裏付ける結果だろう。
基本的に8区はつなぎの区間であり、下田のようなエース級のランナーがこの区にエントリーされることは極めて少ない。だが下田を持ってこれるということは逆に他の区のランナーが充実しているということでもある。去年は8区で青学の総合優勝を手堅いものにしたということもあり、青学の他の優勝候補、東海大や神奈川大も誰をエントリーしてくるかも楽しみなところだ。
また力的には他の区より少し力の劣るランナーがエントリーされることの多い区だが、その分4年をかけて少しずつ実力をつけて初めて箱根を走るランナーや、初めて箱根を走るルーキーなど様々な思いを背負って走るランナーが多い区でもある。普段から注目されているランナーは少ない中、箱根を走る彼らたちの奮闘に期待したい。
箱根駅伝2018各区の予想と展望
往 路 | ||||
---|---|---|---|---|
1区 | 2区 | 3区 | 4区 | 5区 |
復 路 | ||||
6区 | 7区 | 8区 | 9区 | 10区 |
コメントを残す