毎年お正月の恒例行事となった「箱根駅伝」。2018年1月2日に行われる往路では大手町~箱根芦ノ湖間の5区間をランナー達が走る。今回はそんな箱根駅伝の往路の中でもエース区間と呼ばれる「2区」についてルートやコース、注目選手について紹介していく。
箱根駅伝の2区は距離が長く、各校のエースと呼ばれるランナーが出そろう区でもある。そのため力の強い留学生ランナーが多く、順位を一気に上げる「ごぼう抜き」が見られる可能性が高い区でもある。
また箱根に次ぐ難所と言われる「権太坂」とラスト3kmにさらに上り坂があることから、肉体的にもランナーを苦しめる区だ。箱根駅伝の序盤の流れを決める重要な区だろう。
今年の箱根駅伝の2区について詳しく紹介していく。
箱根駅伝2区のルート・コースを紹介
区間記録
1時間06分04秒:メグボ・ジョブ・モグス(山梨学院大):2009年(第85回大会)
通過予想時刻
コース地点 | 通過予定時刻 |
---|---|
鶴見中継所 | 9:01分頃 |
大黒町入口交差点 | 9:09分頃 |
西区役所入口交差点 | 9:29分頃 |
横浜進道合流点 | 9:58分頃 |
戸塚中継所 | 10:03分頃 |
箱根駅伝2区の注目選手は?
2017年の2区結果をおさらい
順位 | 記録 | 選手名(大学) | 学年 |
---|---|---|---|
1 | 1時間07分17秒 | 鈴木健吾(東海大) | 3 |
2 | 1時間07分50秒 | ワークナー・デレセ(拓殖大) | 2 |
3 | 1時間07分56秒 | 一色恭志(青山学院大) | 4 |
4 | 1時間08分05秒 | ムソニ・ムイル(創価大) | 1 |
5 | 1時間08分06秒 | 塩尻和也(順天堂大) | 2 |
6 | 1時間08分09秒 | 工藤有生(駒沢大) | 3 |
7 | 1時間08分16秒 | パトリック・マゼンゲ・ワンブィ(日大) | 2 |
8 | 1時間08分19秒 | 内田直斗(帝京大) | 4 |
9 | 1時間08分31秒 | ドミニク ニャイロ(山梨学院大) | 2 |
10 | 1時間08分50秒 | 永山博基(早稲田大) | 2 |
注目選手は?
箱根駅伝のエース区間である2区。毎回各校の中でもトップクラスのランナーが出そろう。
注目は去年も区間賞を取った神奈川大の鈴木健吾。昨年は1時間07分17秒の区間歴代8位のタイムを記録。神奈川大史上初のトップで襷リレーを果たした。今年も昨年と同じく1区山藤、2区鈴木健吾、3区越川の流れが予想されるだけに、序盤の流れを引きよせられるか。4年生になり最後の箱根となった鈴木健吾の走りに注目したい。
次いで日本人選手で注目したいのは順天堂大学の塩尻和也。2016年リオデジャネイロオリンピックの3000m障害日本代表でもある塩尻は駅伝でもエース格の選手。昨年も2区を走り区間5位。順天堂大を総合5位まで押し上げる要因となった。前回の2区では序盤で飛ばし、ラストの上り坂で失速しただけに、今年はさらに実力を発揮したい。
また留学生の起用が多いこの2区。注目は拓殖大のワークナー・デレセ。去年は拓殖大を14位から4位に押し上げる走りで鈴木健吾に次ぐ2位の走りを見せた。しかしながら今年は捻挫で箱根予選会の出場が危ぶまれたが怪我をおして強行出場。結果思うような走りができる成績上位25人にも入れなかったが、怪我が完治すれば区間賞をも取る実力を持っている。他にも山梨学院大のドミニク ニャイロなど留学生のごぼう抜きは必見だ。
そしてもうひとつ注目が前回覇者・青山学院大の起用。去年まで3連覇していた青山学院大は2区で3年連続エースの一色恭志を起用。結果序盤で早々にトップを固めることができ、総合優勝へとつながった。しかしながら今年はその一色が卒業。一色で順位を固めることができなくなっただけに、誰をエース区間2区に起用してくるかがカギとなる。去年は7区で脱水症状を起こしたが、実力は青学トップの4年田村和希。去年の箱根は出場しなかったものの関東インカレで田村を抑え上位入賞したこともある2年鈴木塁人など実力者の起用が考えられるだけに、当日の原監督の采配に注目したい。
箱根駅伝2018各区の予想と展望
往 路 | ||||
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1区 | 2区 | 3区 | 4区 | 5区 |
復 路 | ||||
6区 | 7区 | 8区 | 9区 | 10区 |
2区の時間表記おかしくないですか?